2021年1月16日土曜日

笑いについて

お笑い芸人さん(以下「芸人」といいます。)が好きで,この年末年始も,漫才やコント等の「ネタ」や, トーク番組を観る機会が多くありました。

弁護士の基本的な職務は,紛争が発生した場合,又はこれから発生しそうな場合に事前に,法律的な視点 を通して事実を見て,相応しい法的手段を検討・実施し,当該紛争の解決又は予防を図ることにあると思います。他方,芸人は,ある事実又は設定を「お笑い」というフィルターを通して解釈した上で,漫才,コント,及び漫談等様々な手段を通じてパフォーマンスすることを通じて,受け手を笑わせます。

何がおもしろくて何がそうでないかは,弁護士の職務における法令や判例等とは異なり,依拠することが できる客観的な基準はありません(客観的な基準のようなものを考え出すと,おそらく途端に笑えなくなります。)。 そう考えると,絶えずおもしろいネタを披露し,笑いをとれる芸人は,本当に凄いと思わさ れます。

昨年のコロナ禍は,他の様々な表現者と同様,お笑い界にも大きな影響を及ぼしたようで,聴衆を集めての ライブの実施が難しくなったり,多人数での番組の収録も難しくなっているようです。 私も,大好きな芸人(「さらば青春の光」というコンビ)が愛知県で単独ライブを行うということで楽しみ にしていたのですが,延期になりました(延期後のチケットは売切れになり取れませんでした。)。そのような状況下で,お笑い界においても,リモートやアクリル板を活用したり,ソーシャルディスタンスを確保するなどの対応の上,現状への適応が図られているようです。

一般的に,芸人は「不要不急」の業種であると評価されることが多いと思われるのですが,個人的には,自分又は受け手がどのような状況に置かれていても,笑わせることができる芸人は本当に凄いと思いますし, 尊敬しています。

どのような状況に置かれていても,笑うとほんの少しでも心が軽くなります。 少しでも早くコロナ禍が収束して,世の中にさらに笑顔が増えることを願います。

弁護士 伊藤朋紀

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