「いま死刑制度を考える」という書籍を読んでいます。
「最大の問題でありながら建設的・生産的な議論が行われないこの閉塞状況を打開し相互の理解を深めるため、第一線の法律家たちが制度の存廃と今後のあり方をめぐる冷静な議論を積み重ねる」
との帯の記載のとおり、死刑存置派の立場でも、また死刑廃止派の立場でも、一度通読することで、死刑についての現在時点での理論面や制度面の問題点や議論の到達点ついて体系的に理解を深めることができる良書だと思います。
「ちょっと面白そう」
そう思った方は、一度手に取っていただくとよいかと思います。
本日時点でアメリカ大統領選挙でバイデンさんが当確を出している状態ですから、アメリカの死刑制度が今後大きく動くと予想されます。
日本でも、アメリカの動きに即して議論が深まる機運が高まる可能性がありますので、是非関心を持ってください。
いま死刑制度を考える
編者 井田良・太田達也
発行 慶應義塾大学出版会株式会社
弁護士 市川 哲宏